五行易の用神(ようじん)

五行易での用神は占う時にもっとも大切な要素のひとつです。
この部分を間違えると、判断が正反対になって誤断します。
しかしこの用神の設定は難しい部分があり、間違いやすい部分でもあります。

この「用神」はたとえていうなら、「星」のようなものと考えると分かりやすいかもしれません。
自分自身のことを占う時に、自分を表す「星」である「世爻」が助けられていたら「吉」、傷つけられていたら「凶」となり
お金に関することを占うとき、お金の「星」である「妻財」が助けられていれば「吉」、傷つけられていたら、「凶」と
いうことになります。

用神は何を占うか?によって、占い師自身が設定しなければいけません。(占う内容によってだいたい決まっていますが…)
自分のことを占うなら世爻(せこう)、誰か他の人間が関係している場合、相手のことを占うなら応爻(おうこう)、妻の
ことを占うなら妻財(さいざい)、子供なら子孫(しそん)、夫のことなら官鬼(かんき)ということになります。

しかし、たとえば自分の妻を占う場合、用神は「妻財」になりますが、自分の妻が夫のお金を持ち逃げした場合(笑)、この
ことを占う場合、用神は「官鬼」となります。
(この場合、「自分に害を与えるもの、敵」としての用神=官鬼をとり、自分の妻だから用神=妻財とはなりません。)
この辺の用神の設定の仕方が占う内容でかなり違ってくるので難しい部分です。

人を雇うときでも、まだ雇ってないときは「あの人はどうか?」で「応爻」になります。
まだ雇ってもいないのに「社員、部下、使用人」だから「妻財」が用神というふうにはならないわけです。

占うときの用神の設定

世爻(せこう):自分のことを占うときは基本的にこの世爻を用神にします。

応爻(おうこう):相手がいる占いの場合は応爻を用神にします。だいたい、「あの〜」とつくものは応爻が使えます。
あの人、あの場所、あの物とか。

兄弟(けいてい):自分の兄弟、姉妹などを占うときには兄弟を用神にします。

子孫(しそん):自分の子供を占うときなどは子孫用神です。自分の飼っているぺットなども。

妻財(さいざい):自分の妻、部下、お金、物品などは妻財が用神です。
あと変わったところでは、天気を占うとき、「晴れ」を占うときは妻財が用神です。(いつ晴れるか?などの天時占)

官鬼(かんき):自分の夫、役人、自分に害をなすもの、病気などを占うときは官鬼が用神です。
ちなみに特殊な占い?になりますが、「霊」なども官鬼です。

父母(ふぼ):自分の親、目上などを占う時には父母用神です。
天時占で「雨」を占うときは、「父母」が用神です(いつ雨が降るか?、あるいは、いつ雨がやむか?など)
あとは土地、家、本、手紙なども用神が父母です。

★基本的にはこれらの「用神」が強くなったり、他から助けられていれば、「吉」、弱っている、傷つけられている場合は
「凶」です。
★病気占などで「官鬼」が用神の場合は別です。官鬼が強くなるということは「病気の勢いが強くなる」という
ことになるので、この場合は官鬼が弱くなったり、傷つけられていたら「吉」、逆に生じられている、助けられている場合
は「凶」になり、通常の占いとは吉凶が正反対になります。→官鬼用神の実例

用神の生、剋

用神にはそれを助ける要素、傷つける要素が易卦の内外に色々とあります。
易卦内で用神を生じるもの(相生)が原神(げんじん)、用神を傷つけるもの(相剋)が忌神(きしん)、原神を傷つけ、忌神を生じる
ものが仇神(きゅうじん)です。


基本的にすべて十二支の五行の相生相剋関係
で決定されるのですが、見る部分がたくさんあり、初めは混乱しやすいです。

自分も始めはかなり混乱しました。今でも判断が結構、難しいことがありますが…(笑)

★四柱推命とかを知っていて、五行の関係が分かっている人は比較的分かりやすいと思います。
用神を自分自身と考えると、自分(日干の五行)を中心として見たときに、自分を助けるもの(印)が「原神」にあたり、
自分を剋するもの(官殺)が「忌神」で、「財帛」にあたるのが「仇神」です。

たとえば自分を占う場合、世爻が用神ですが、易をたてて「火山旅 (離宮一世 六合卦)」の卦だったとき、
世爻の十二支が辰で五行が土だった場合、火にあたる午、巳が原神、木にあたる卯が忌神、水にあたる亥が仇神になります。
(五行の相生相剋関係で、中心として見る五行のひとつ手前が「原神」、二つ手前が「忌神」、三つ前が「仇神」になる)

できるだけ分占する

五行易は一卦で複数のことが見れません。
関連があることでも、分けて占わなくてはいけません。

自分の両親のことを占う時には「父母」が用神になりますが、この時、卦内で「子孫」が動いたから、自分の子供がどうとか、
「妻財」が動いたから、妻がどうしたという見方はしません。というよりできません。
五行易の構成上、これをやりだすと必ず矛盾が出てきます。この場合、妻財は父母に対しての忌神、官鬼が原神に
なり、子孫が仇神ということになり、六親は見ないようにしないといけません。

妻のこと、子供のことはそれぞれ別々に易卦を立てて占う必要があります。

五行易の用語

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